「食いしばり」がもたらす影響とその解決策

私たちは日常の中で、気づかぬうちに「食いしばり」をしてしまっていることがよくあります。
ストレスが溜まっているとき、仕事で集中しているとき、あるいは睡眠中に無意識に… この「食いしばり」が、現状の体や心に思わぬ負担をかけているかもしれないのです。
今回は、食いしばりの影響と当院の考える見解とその解決策を考えてみました。

「食いしばり」って、実はよくあること?

以下の症状はありませんか?

  • 朝起きたときに顎が痛い・だるい
  • ふとした瞬間に強くかんでいると思うときがある
  • 歯がすり減っていると指摘されたことがある
  • 詰め物・被せ物が外れやすい

1つでも当てはまる方は食いしばりをしているかも!?

まず、食いしばりという行為がどのように発生するかをご存知ですか?
これは顎の筋肉を強く緊張させ、上下の歯を強く噛み合わせることを指します。 普段、気づかないレベルで食いしばっていることが多く、症状が悪化すると顎に負担がかかり、痛みを感じることもあるのです。
最初は違和感や軽い痛み程度かもしれませんが、放置すればさらに深刻な問題へと発展する可能性があります。

食いしばりの背後にある「ストレス」

現段階の研究では食いしばりの最大の原因の一つは、ストレスと考えられています。
日々の仕事、家庭の問題、人間関係… 私たちが無意識に抱えるストレスが、体の中で表面化して一つの形として出るのがこの食いしばりです。
特に、人は精神的に緊張しているときや集中しているとき、自然と顎の筋肉に力が入ってしまいがちです。 ストレスを抱えていると、体が反応して「食いしばり」を誘発することが多いのです。

また、夜間の睡眠中にも、知らず知らずのうちに食いしばりをしていることがあり、朝起きたときに顎が痛む、肩こりがひどい、頭痛がするといった症状が出ることも少なくありません。

「顎」への負担がこんなにも!?

食いしばりが続くと、特に顎に大きな負担がかかります。
顎の筋肉は非常に強力ですが、過度な緊張が長期間続くと、次第に筋肉疲労や顎関節症といった問題を引き起こします。 顎関節症は、口を開けたときに「カクン」と音が鳴ったり、開けづらくなったりする症状で、放っておくと食事や会話にまで影響が及ぶことがあります。

さらに、顎の緊張が首や肩、背中にまで波及し、全身のバランスが崩れることで、姿勢が悪くなったり、筋肉痛や頭痛が慢性化することも考えられます。 単なる「噛み締め」ではなく、体全体に影響を及ぼす可能性があるのです。

夜間の「食いしばり」は、睡眠の質も低下させる

食いしばりが引き起こすのは、身体的な影響だけではありません。
特に、夜間の食いしばりは睡眠の質にも大きく関わります。 眠っている間に歯を強く噛み締めることで、知らず知らずのうちに体は緊張し、深い眠りに入れなくなることがあります。 その結果、朝起きてもスッキリしない、疲れが取れない、といったことが起こるのです。

睡眠中の食いしばりは、顎の問題だけでなく、全身の不調にもつながりやすく、例えば、肩こりや頭痛が慢性的に続いている場合、実は食いしばりに起因しているかもしれません。 こうした問題を軽視していると、将来的にもっと深刻な健康問題に発展する可能性もあるため、早めの対処が重要です。

食いしばりを解消するための方法

では、どうすれば「食いしばり」を解消できるのでしょうか?
ここでは、食いしばりに対するいくつかの具体的な対策と当院の考える見解をご紹介します。

1. ストレスの管理

一般的に食いしばりの主な原因がストレスと言われていますので、ストレス管理として、まずはストレスをコントロールすることが必要として、適度な運動をして日々の緊張を解消する方法を取り入れてみましょう。

2. 口腔内装置(ナイトガード)の活用

夜間(就寝中)の食いしばりが特にひどい場合、歯科医に相談して「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを作成することが有効です。
これにより、睡眠中に歯を直接噛み合わせることを防ぎ、顎や歯への負担を軽減できます。 ナイトガードは食いしばりによる歯の摩耗も防ぐため、長期的な保護としても役立ちます。

3. 顎の筋肉をリラックスさせる

顎の筋肉をリラックスさせるための簡単なストレッチやマッサージも効果的とされています。
例えば、口を大きく開けたり、顎の付け根を軽くマッサージするだけでも、緊張をほぐすことができます。 また、意識的に「力を抜く」ことも重要です。 日中、仕事中に「今噛みしめていなかったか?ふとした瞬間に力が入っていないか?」と自分をチェックすることも意識付けになりますので予防に効果的になります。

食いしばりに対しての当院の見解

食いしばりは、上記に示したようにストレスのほか長年のクセと言われております
しかし、ただストレスやクセと言われても、なかなか本人の努力でどうにも解消にならないことがほとんどというのも現実です。

当院は食いしばりに対して、顎や首回りのマッサージや電器治療をするのではありません。
東洋医学の観点でもって、食いしばりの患者様を数多くみており、現時点では一つの結論に至っております。
それは食いしばりの皆さまには

アレルギーがある!!

就寝中に食いしばりをしている方は、必ずといっていいほど鼻、喉に何らかのアレルギー疾患を持っております。ただ日中の仕事時には特に症状がないため気付いていない方が多いだけなのです。

アレルギー症状が出るのが就寝中で体温低下とともに出ることで、食いしばりを行ない、口周り・喉の血流を増やそうと無意識下で口を動かそうとしてしまうことが食いしばりの原因ではなかろうか!という結論に至っております。

当院ではコスモテーピング療法を用いたアレルギーのアプローチを行なうことで、食いしばりによる起床時の口周りのだるさの軽減や肩こりや頭痛、顎関節症にも対応しております。

まとめ

食いしばりは、私たちが思っている以上に身近な問題であり、無視していると顎や体全体に深刻な影響を与えることがあります。 特にストレスが多い現代社会では、無意識のうちに顎に力を入れてしまうことが増えており、その結果、頭痛や肩こり、顎関節症などさまざまな症状が現れるのです。

福岡市西区のしばた整骨院では食いしばりそのものを起こす原因部分にアプローチすることで食いしばり回数の緩和、その関連症状を軽減することが出来ています。

食いしばり、顎関節症にお困りの方はお気軽にお問い合わせください。